日本一周 まとめ(コース編)
◆日本一周したコースと走行内容についてご案内します。 2020/12/23更新
- ルート
- 熊本を出発し、岬めぐりをしながら日本の海岸線を一周。
門司をスタートとして、日本海、北海道、太平洋岸、九州を右回りで走りました。右回りにごだわったのは日本は左側通行なので、走りながら海岸がよく見える様にそうしました。
島は佐渡と利尻・礼文を回りました。
使用した地図は"ツーリングマップル(全国版)"です。2012年版までしか発行されていないので、内容が古く、特に高速道路の無料区間が出来ている情報が入っていないので困りました。また、県道が書かれていないのは致命的です。
全国版はコンパクトなので良く、大まかな走行計画と通った道の記録に使うのがメインで、走行中のナビはGoogleなどのアプリに頼りました。岬めぐりが主なので、日本本土のページ全89ページ中で使わなかったのは2ページだけで全国版は走行記録として重宝しました。
※ブログにも書きましたが、Googleマップでのナビ使用は注意が必要です。
特に経由地の指定が意図に反したり、行き先が勝手に変わるとか、時間短縮で狭い路地を通ったり、左折1回を右折3回(270度回転)に置き換えたりします。交通状況を考慮しているわけではなくてそうなるので、しばらく使ってコツを掴んで本番に使う事をお勧めします。
各地のご当地シールです。スクリーンに貼りました。目線はスクリーンのはるか上なのでジャマになりません。
※目線より上の貼付けは違反になる可能性があります。自動二輪では車検不合格です。
- 各地の情報
- ・8/末~9/初旬 山陰の日本海側・・益田までは海が見えました。日本海の荒波がツーリング気分を盛りたててくれます。太田市の埋没林が迫力でした。
・~9/中旬 北陸~東北・・能登は意外に日数を食って4日間掛かりました。
・秋田・新潟は海岸線がよく見えます。由良海岸の白山島が日本のモンサンミッシェルの様で印象に残っています。ちりはま(千里浜)なぎさドライブウェイを走れた事も嬉しかった。
・9/末 青森県西部はずっと強風が吹いて走りづらかった。七里長浜の砂丘の直線路は他に無い景色で印象的でした。
・9/末 道南は本州と変わらない漁村の風景です。道北は日本海側もオホーツク側も特に見所がなく、ただただ走り続けた感じです。幌延の風車が続く景色は印象的でした。
・9/末 利尻島の利尻富士は大変美しかった。礼文は寂しい風景が北海道に来た気分にさせてくれました。
・10/初 道東では根室の落石東の漁港の風景が漁港では日本一美しかった。また。摩周湖は言葉で表せないほど美しかったです。知床の先の方はダートで走行を断念したり、通行止めで行けなかったのは残念でした。釧路漁港は大型漁船のたくましさが見飽きないので、いつか旅行でまた行きたい所です。
・10/中 東北では久慈市のあまちゃんの撮影地に行けて良かったです。東北以南の太平洋岸は防潮堤が出来ていて、海が全く見えないのは残念だったです。防潮堤は静岡迄続いていました。日本の海岸の景色は全く変わってしまった。
東北からは季節が秋に戻った気がしました。
原発事故周辺は徒歩・自転車・バイクは通行禁止エリアがあって、山中で通れない事を知ったチャリダーの人は迂回路もなく、かわいそうでした。
・10/末 関東・中部・近畿は海岸線の道が少なく、景色を楽しむことが出来ず、ただただ走り抜くだけになってしまいました。
・11/中 瀬戸内は海がよく見えるので、ツーリング気分が戻ってきました。
四国はもう走り切るのに懸命で、観光無しだった。
・11/末 九州も庭なので、特筆出来る所はありませんが、宮崎県南郷町の栄松キャンプ場は新しい発見で、これからも1泊ツーリングに行ってみたい所になりました。
- 安全運転
- ・15,000km近くも走ると、いつかは事故に遭うのではと思っていましたが、よそ見をしていた割に事故は1回もありませんでした。ヒヤリとした事は数回有りましたが、常に車間距離を30~40m位取る事を心がけていましたので、助かりました。最初はよそ見すると対向車線にはみ出していましたが、途中からは完全に後ろを振り向いても真っ直ぐに走れる能力が身に付き、危ない思いは少なかったです。
・スピードは流れが速い時も60km/h以上は出さない様に気をつけました。時々カーブでオーバーランがありましたが、コーナリングや飛び出しなどで事故らない為には50km/h以下でないと止まれない事を痛感しました。
・トンネル内では路肩の苔で滑ったり、メガネが急に曇ったりする事に注意が必要です。メガネはツルを付けて、いきなり外しても落とす事無く手が使える様に準備した方が良いです。
- バイクの修理
- ・15,000kmの走行はタイヤ1本とブレーキパッドが途中で交換になります。タイヤなどはバイクショップには在庫はありません。
パッドを交換するとディスクの摩耗溝で摩擦が減って止まれなくなるので、ディスクの交換も同時にしなければならないこともあります。
”レッドバロン”さん以外のバイクショップは他地域のチェーン店とは連携が無いので、注文から修理完了まで同じ所に滞在する必要があり、4~5日無駄になります。バロンさんは本当に全国チェーンで、津リングサポートもしています。N部品さんやB王さんはチェーン店間でその様なサポートは無い様です。
1件目のバロンさんでタイヤや部品を注文し、先の地域のバロンさんで取り付け・・などが出来ます。
・ホンダのレスキュー保証?でレッカーを呼べる様ですが、離島は対象外で困ったという人の話を聞きました。
・日本一周では事故だけでなく、軽微なトラブルでも途中で車を修理に入れて、一旦自宅に戻り、出直さざる例が多い様です。
全くの新車は初期不具合が考えられますし、逆に3万km以上のバイクは壊れる事を予測して準備が必要です。
私は大量の工具とパーツを持参しましたが、それでも足りず、通販で購入→自宅→走行先の郵便局受け取りを何度もやったほどです。
- その他
- ・日本海フェリーは荷物を全部下ろす様に言われるらしいです。そんな事は不可能に近い。(盗難防止?転倒防止?)
・青函フェリーはバイクの転倒を嫌って、窓口ではチケット発行を断られる様です。バイクはネット予約も出来ず、電話予約でならOKかも?
・津軽海峡フェリーではロープ掛け4本を確認するまでバイクを離れない方が良いです。2本掛けて、本締めしないまま出港し、転倒事件がありました。キャリアなど数か所が変形し、事務所で保証を交渉したが受け付けず。帰りの乗船で「全部本締めするまで見ている」と言うと、「後で合計4本掛けます」と言われたが、下船時に見ると2本のままだった。現場は無責任なので注意して下さい。
・内海のフェリー(天草方面など)はロープ掛けをせず、輪止めをマフラーの下に敷くだけです。ロープ掛けを要望してもロープ自体の用意がありません。
・自宅からの荷物(部品や衣類)は郵便局留めが便利です。宛先に局の住所は不要で、局の郵便番号と正式な名称(中央が付くなど)に”局留”と書き、受取人の住所氏名も書きます。受取り時は住所の載った身分証明が必要です。
以上。