日本一周 37日目 道東(2)

            2016/10/3(月)

5:30 起床。朝食が温まった頃、向こうからこちらを見ている年配の方が居た。ヤバイ!知らぬ顔をしたが、ついにコッチへ来た。「熊本は(震災)・・」といつもの同じ話が始まった。「失礼して食事を」と言っても、テントの際にしゃがみ込んで話始めた。隣のテントに気を使って小さい声で答えるが、耳に手を当てて「エエーッツ?」と大声で聞き返す。

自分もジジイであるが、こんなに無神経なのかな?と考え込んでしまう。「歳を気にし過ぎですよ!」と言ってくれる人は多いが、そう言う人は無神経な人ばかりなので、アドバイスにならない。
周囲の皆さん、昨夜はイビキをかいてゴメンナサイ。アッ!まるで自分は青森で見た”独り言・ゴメンナサイじじい”と同じだと気付いた。

10:40 知床五湖に来た。途中の道は充分にクマが出そうなクマザサの道で、町の近くは森とは仕切られている地形なので、クマ対応と思われる。工事の旗振りの人など外仕事の人は大丈夫だろうか・・と気になった。五湖の散策路も電気柵がしてあるほどだ。

五湖は沼といった感じで、熊笹の湿地帯にある。湖よりも展望台から見える国後島が目の前に有って気になってしょうがない。


今はカムイワッカの滝まで行ける。トライしたが、ジャリ道を10kmも行く自信は全く無いので300mUターンした。

知床峠は単なる駐車場で、売店は禁止と書いてある。道標も何もないので、仕方なくバス停をバックに記念撮影した。ここからは国後島が何か言いたそうに青く鎮座しているのが気になった。

 知床峠を表すものはバス停だけ、、、


 向こうに国後島が見えている。近いなぁ〜。

12:00 羅臼の道の駅で名物の"ホッケフライバーガー"¥400を食べる。ホッケはバーガーには無理だろ!と思って食べたが、マァ・・・、辛かったネ。

ここからが大変だった。根室まで2hrの所に来たので、Docomo「2hr後に着きます・」とTELしたら、予定の4日も過ぎているのに「携帯は届いてません」となり、根室と紋別のDocomoで長いやり取りの末、明日届く事になった。

そこで時間が出来た(と思った)ので、この先にある砂州の野付岬を走る。ココはナント片道16kmもあり、保護区が更に先にある。寂れた(失礼)漁村でポツポツと家屋と廃屋が続く。長い砂州も凄いが、内海の自然も素晴らしい。湿地帯の誰も踏み込んでいない様な所。立ち枯れした樺の木?。真っ直ぐな道。全てが走って良かったと思える道だった。

さあ、この先は根室だ。ところが根室の宿泊地が見つからない。道の駅"スワン44"が唯一と考えて走った。根室は遠い。しかし、17:00には着くであろうと予測。それがとんでもなかった。野付岬の走行時間が思いのほか掛かってしまい、18:00頃に道の駅がヤットだった。スワン44は期待外れで休憩所が無い。他の道の駅と同じサービスを期待したが外れた。雨で視界が悪く、対向車が来るとメクラ状態。それでも仕方なく根室を目指した。なぜ進むのかと言うと、今日の午後からトイレ付きの駐車場を見ていない。有ってもクマが怖くて野宿は出来ない。根室に行くしかない。事前のネット情報では根室には健康ランドもライダーズハウスも無い。ビジネスホテル位はあるだろう・・そう期待しながら延々と走った。やっと根室市に入った。最初のレストランホテルではガラガラに見えるのに「満室です・」と断られた。次の旅館ではフロントの人が「一部屋だけ空いてますけどー・・・」と言いながら、ジロジロ見てなかなか「イイですよ」と言わない。そばに居た宿の友人らしき人が間に入ってくれて泊まれる事になった。4500。助かったー。どうもカッパを着たずぶ濡れのライダーは敬遠される様だ。そう言えば最初のレストランホテルでも駐車場には車は無く、レストランに客?が1人でひっそりとしていた。女性のオーナーらしき人が即座に「満員です」と言い切ったのは訳が有りそうだった。

宿は温泉付きで、もう4日連続で本物の温泉に入る事になる。すごく贅沢をする毎日だ!熊に遭遇するよりは・・やむを得ない。
アルカリ泉でコーラの色、ヌルヌルでサッパリしない。体を洗ってもタオルが滑るので汚れが落ちているのかどうかも分からない。「あゝ、肌ツルツルよりも肌キュッキュッの温泉に入りたい・・」。

しかし、宿探しが最悪の時でも、金さえ出せば極楽になる・・「そうだよねー」。


 根室の駅前のビジネスホテルでした。お世話になります。

それと、道東は休憩所もトイレも少ない。道から離れた所に牧場が有る位で、それも電気が点いていない。 国道から脇に入ると、後続車も無いので、誰にも発見されないだろう。途中で止まったら要注意!だ。

 
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